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S総合病院の舌小帯短縮症と上唇小帯短縮症の臨床研究としている問題

今年に入ってからS総合病院の非常勤小児科医が積極的に舌小帯短縮症のホームページで紹介している。

総合病院なので当然Googleの順位も1位になる。

それに加え、今度はYouTUbeで舌小帯短縮症のビデオをアップしている。

そして今度はホームページに10月から「舌小帯短縮症と上唇小帯短縮症の治療を広く普及するために、診療成績を臨床研究として小児関連学会や学術雑誌に報告させていただきたい。」としている。

舌小帯短縮症と上唇小帯短縮症の治療とあるが、舌小帯短縮症の治療は確立されていません。

歯科医師でレーザー切開したり、舌小帯切離移動術が主流です。

こちらの小児科医さんの赤ちゃんの舌小帯を無麻酔で切りっぱなしにして傷口は開いたままがいつから治療になったんでしょう?

小児科学会は舌小帯短縮症手術は否定しています。

平成27年7月に東京医科歯科大学で小児科学会が主催した「舌小帯を考える」というシンポジウムでは、小児科学会が舌小帯を切ることを禁止していることの再確認のシンポジウムだったと聞きます。

このシンポジウムにこの小児科医さんも出席していたようです。

つまり小児科学会では舌小帯切除は否定したので、例えこの先生の論文が出ても変わることはありません。

ではなぜ同じ舌小帯短縮症治療を行っている私が否定的なのかと言いますと、それは「術式」です。

この先生は表面麻酔だけしてハサミで切り、縫合しないのです。

当然出血は止まりません。

それでガーゼで傷口を押さえて置くそうで、その後は父親か母親が押さえているようです。

薬もでません。

それで今年の6月頃の水曜日にS総合病院の小児科で手術した赤ちゃんのお母さんから電話で「昨日、S総合病院の小児科で舌小帯を切ってもらったんですが、血が止まりません。」「S総合病院に電話したんですか?」「しました。担当医がいないと言われて困っています。」「総合病院なので他の小児科医に診てもらえないんですか?」「担当医しかできないみたいです。」「それでは、ガーゼみたいなもので出血しているところを数分押さえてください。それでも止まらなければS総合病院にもう一度電話して担当医に連絡を取ってください。」と電話を切りました。

どうやら舌小帯を無麻酔で切りっぱなしのため、赤ちゃんが指で傷口を触って出血したみたいです。

私も手術後5時間後に、縫合した傷口に赤ちゃんが指を入れて出血してきましたが、すぐ来てもらって再縫合しました。

それからは手術翌日までミトンを手にしてもらうようにしています。

S総合病院の舌小帯の診療時間が月・火・金の午前中だけだったので、手術しているのは非常勤だとすぐわかりました。

小児科は別に診察しているので、この病院でも他の小児科医は舌小帯短縮症手術は否定的だとすぐ分かりました。

それでもっと驚いたのは、S総合病院のホームページの舌小帯短縮症の説明がもう一つのTこども病院と一字一句同じなのです。

Tこども病院のホームページを見るとここにも非常勤でS総合病院の小児科医が水曜日だけ勤務していました。

あと一つ同じ内容の耳鼻咽喉科のホームページがあったのでもしかするとそれも同じかも知れません。

うーーん、本当に切りっぱなしで責任が無い。

つまりあちこちで切りっぱなしにしたあと後出血はどうするのかです。

切りっぱなしは昔の産婆さんが生まれたばかりの赤ちゃんにおっぱいの吸い付きが悪いのでハサミで切ったのと全く同じ。

切開は保険診療では180点、舌小帯形成術は560点かな。

つまり切開は膿の切開にしか保険診療ではできません。

不正請求です。

それに舌小帯を切りっぱなしにすれば、傷口は二次治癒となり、瘢痕治癒します。

それと舌小帯を切ったことによって、その下にあるオトガイ舌筋と残った舌小帯は「癒着」します。

この小児科医は傷口のマッサージ法を両親に教えて「癒着」しないようにしているようですが、無理です。

このように切りっぱなしでは余計舌は動かなくなります。

そのあとのトレーニングもありません。

 

もう一つの上唇小帯短縮症ですが、これは哺乳の際にとても重要な働きをします。

それと唇を塞ぐのにも関係しています。

赤ちゃんは哺乳の際に乳房を咥えて口の中を真空状態にします。

これは上唇小帯のおかげです。

もし哺乳の時に上唇小帯を切れば赤ちゃんは哺乳が上手くできません。

舌小帯短縮症で哺乳障害になっているのに今度は上唇小帯を切って余計哺乳できなくなります。

上唇小帯短縮症は6歳前後で、永久歯の上顎前歯が生えかわって上唇小帯のせいで「隙っ歯」になっている時に切ります。

上唇小帯は口蓋の方まで伸びていますからそちらは撤去します。

それに2歳~3歳ぐらいに上唇小帯は顔から転んで一部切れます。

赤ちゃんのうちに上唇小帯を切ると上唇はめくれ上がり、「ガミースマイル」と言って、歯肉が見えるまでめくれ上がります。

そして上顎前歯に上唇が付いていないため『出っ歯』になりやすいです。

 

舌小帯と上唇小帯を同時に切るのか不明ですが、もし両方同時に切れば赤ちゃんの口の中は血だらけで出血は止まりません。

こんなのは手術ではありません。

舌癒着症と同じです。

 

 

舌小帯短縮症手術後の粘液嚢胞(ブランディンヌーン嚢胞)

重度の舌小帯短縮症手術した赤ちゃんの場合、舌トレーナーでかなり舌を引っ張らないと、下顎乳前歯が生える頃に舌を噛み粘液嚢胞(ブランディンヌーン嚢胞)になることがあります。

この場合は粘液嚢胞の中身は唾液で、しょっぱかったり、味が濃いと唾液が出るので膨らみます。

粘液嚢胞は下顎乳前歯の切端がギザギザで舌が触ると傷つけ、唾液腺にも傷つけます。

そこから膨れて嚢胞になります。

通常は粘液嚢胞を撤去するのですが、嚢胞を取ったことによりまた唾液腺を傷つけるのでまた粘液嚢胞を作ります。

この場合は、離乳食の味を薄めにして嚢胞を小さくして、舌トレーナーで舌を引っ張り、歯に当たらないようにするか、ギザギザの切端を削って丸くするかです。

そのため舌トレーナーは舌が唇より前に出るぐらい引っ張る必要があります。

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