新・井出式舌小帯手術法
最近、他歯科医院や小児科、耳鼻咽喉科で舌小帯手術されて、再手術を希望される方が増えています。
一度でも舌小帯手術をしたり、レーザーで切ると、余計に舌小帯が太く、固くなり、舌が動かなくなっているからです。
手術した先生は大体は大きい病院に紹介状を出して自分の責任を放棄します。
ウチでは、再手術はしません。
なぜなら、以前ウチでも同じことになりまして、再手術をしたことがあります。
でも二度、三度やっても舌小帯は変わりません。
そこで、井出式舌小帯切除法を編み出したのですが、術後1週間で少し太くなりましたが、お母さんにガーゼを使って赤ちゃんの舌を引っ張ってもらったら改善できました。
それで先週から口腔外科医の水谷先生と相談して、新・井出式舌小帯切除法を今日の患者さんに施術しました。
これは、井出が小学校3年の時に自分の舌をこたつに入って、テレビを観ている時に舌が引っかかるので舌を両手の親指と人差し指で摘まんだところ、「ブチッ」と音と共に痛みが走りました。
その時何が起きたか分かりませんでしたが、この舌小帯の手術をしていて自分で舌小帯を切ったことが判明しました。
確かに手術の時に患者さんの舌を私の両手の親指と人差し指で摘まむと舌小帯はよく「裂けて」いました。
その際には出血はありませんでした。
今回は舌先に糸を通し、舌を引っ張り、舌小帯の上部にハサミで切れ込みを入れたところ、案の定舌小帯は上下に「裂けました」。
ハート舌になっている舌小帯上部だけハサミで撤去しました。
その部分だけ縫合しました。
すると出血も少なく、舌小帯の下のオトガイ舌筋も露出していません。
縫合することによって舌小帯が短く太くなることはこれで解消されます。
但し、これは再手術ではできません。
舌小帯に弾力性が無いからです。
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