舌癒着症を否定する理由
舌癒着症は一部の耳鼻咽喉医が作った架空の病名だからです。
tongue-tie ankyloglossiaは舌小帯短縮症のことで他の呼び名はありません。
舌小帯と関係ないと言いながら、舌癒着症の鑑別診断は舌小帯の長さと付着位置なのです。
明らかに詐欺です。
もっと驚くべきことは、舌・喉頭蓋・喉頭の上前方偏位ということです。
舌小帯が短ければ舌を前に出すことは出来ず、吊れてハート型になります。
その状態のことを舌癒着症としているようです。
人間の舌・喉頭蓋・喉頭は解剖図のように静止しているわけではありません。
呼吸と咀嚼の繰り返しのため、舌は食物を喉の奥に持って行くため後ろに行き、その際に喉頭蓋は気道を塞ぐために後ろに倒れます。
喉頭はパイプのようには動かず、不動です。
つまり動くのは舌が前後、喉頭蓋は気道を塞ぐか開くかです。
耳鼻咽喉科医なら大学でしっかり習うところです。
殆どの医者が当然知っているのに。
それを捻じ曲げてやらなくていい舌癒着症手術を患者さんにやらせているのです。
それに一番大事なことで何cm、角度は何度上前方に偏位しているのか“数値”がありません。
本来の舌・喉頭蓋・喉頭の位置をどのように決定しているのかその検査が一つもないのです。
レントゲンでは舌や喉頭蓋や喉頭は鮮明に出ません。
MRIだけです。
ファイバースコープで喉頭を診ますが、スケールが付いているわけではないのです。
生後間もない赤ちゃんにはできないので、問診票と舌小帯の長さで舌癒着症の手術・口腔前庭拡大術・扁桃腺摘出・アデノイド摘出と4つの手術をしてしまいます。
大人には、「呼吸が楽になったでしょう。」と術者が声をかけ、赤ちゃんには母親に「泣き声が変わったでしょう。」と声をかけます。
こんな雑な医療ありますか?
8年前にこの手術を受けた赤ちゃんのお母さんが手術があまりにもひどかったのですが、相談するところがなくて途方にくれて、私にメール相談してきました。
メールの最後に、「信頼しうる医者ではなかったし、果たして4つの手術が必要だったのかも怪しい。手術を受けさせた私の責任。」と書かれていました。
お医者さんでも喉頭がどうなっているのか知っているはずなのですが、この訳の分からない4つの処置を受けてしまう。
ましてや、素人のお母さんなら尚更です。
宗教と言われるのはこういう所以です。
振り込み詐欺は警察やマスコミがキャンペーンまでしてくれますが、これは私しか警鐘を鳴らしていません。
舌小帯を27年間切除している私しかできないことです。
こういうことを書いて自分の所に患者さんを誘導しようという気持ちは一切ありません。
舌小帯切除は月10人ぐらい限界なんです。
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