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舌小帯短縮症

舌小帯短縮症 (舌小帯切除を25年間実際に行っている舌小帯専門医のホームページ)

★舌小帯とは

舌の裏側にあるひも、スジのようなもの。

★舌小帯の役割

舌は筋肉で根元に舌骨という細い骨しかなく、先端が遊離端で自由に動くようになっている。その動きに制限をかけているのが舌小帯。舌小帯は生まれたばかりの赤ちゃんでは水かき見たく薄い膜だが、年齢が上がれば角化して太くなっていく。舌小帯は短いと舌先まで入り込むため、舌を前に出したり、上げたりすると吊れて舌先が割れる。(これをハート舌という。)

★舌小帯短縮症とは

舌小帯が短い状態のもの。「舌強直症」、「舌癒着症」、「舌小帯癒着症」、「短舌症」とは呼びません。別物です。これが誤解を招いている原因です。

★舌小帯短縮症は遺伝

舌小帯短縮症は優性遺伝であるため、お母さんやお父さんのどちらか若しくは両方に舌小帯短縮症がある場合がある。

★舌小帯の分類(舌小帯の長さによる分類)

(1) 舌小帯異常Ⅰ型・・・舌小帯が上顎に付かない(キノコ型)

舌小帯がキノコのような形をしているのが特徴です。

セミエビの尾っぽの形もあります。

舌の上が平らになっているのが特徴です。

舌がいつも下顎前歯の裏側にいるため舌の側面に圧痕が付いています。

そのため滑舌が悪いです。

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(2)舌小帯異常Ⅱ型・・・このタイプが一番多いです。

口腔が狭いため歯並びも悪いです。

この長さぐらいが食べるのが遅いか、丸呑みの早食いです。

摂食障害、嚥下障害があります。


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(3)舌小帯異常Ⅲ型・・・このタイプが舌小帯切除しても切るのりしろが無いため、2回切除する必要がある場合があります。

赤塚不二夫さんの漫画の舌の形です。

当然、舌が唇より前に出したことは無く、睡眠時無呼吸症になっているタイプです。

年配の方で、以外に日常生活が困っていないという方が多いです。


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★舌小帯短縮症の発生頻度(10年間の井出明邦歯科医師の歯科検診結果より)

舌小帯異常Ⅰ型、Ⅱ型、Ⅲ型では、Ⅱ型が最も多い。1歳半、3歳児検診、保育園、幼稚園、小学校、中学校でも舌小帯異常Ⅰ型、Ⅱ型、Ⅲ型は70%以上の生徒に見られる。(3歳児の構音障害は多くなってきている。)

舌小帯短縮症は小児科学会の文献を参考にしたものは、舌小帯短縮症はごく稀と書かれているものがありますが、舌小帯の分類基準が分かっていない医師や歯科医師が行ったもので信憑性が低い。また、“ことばの教室”に入っている生徒数を公表しないため本来はもっと舌小帯短縮症はいる可能性がある。

★舌小帯短縮症によって起こる障害

① 授乳障害:赤ちゃんは母乳を飲む時に吸っているのではなく、蠕動運動で乳首から母乳を搾り喉の奥に流し込んでいる。この時喉頭の働きがまだ未熟で、気道と食道の切り替えポイントの“喉頭蓋”が機能しておらず、喉頭蓋はまっすぐ立ったままのために赤ちゃんは母乳を飲みながら鼻呼吸できるのである。そして喉頭蓋の両脇から食道に母乳が流れ込むのである。そのため空気も一緒に飲むためゲップをさせなければならない。舌小帯短縮症だと舌の蠕動運動ができないため授乳障害になる。授乳障害で夜泣きをされるとお母さんは心理的に参ってしまい“虐待”や“揺さぶられっこ症候群”の原因になる場合もある。

② よだれ及び嚥下・摂食障害:赤ちゃんの場合は舌小帯異常Ⅲ型が多いため、嚥下ができないのである。嚥下とは舌が軟口蓋を塞いで鼻からくる空気を遮断して、舌骨が下に下がり喉頭蓋が気道を塞ぎ、喉頭の気圧が上がる、すると閉じていた食道が開き嚥下を行う。しかし、舌小帯短縮症の場合は舌が後ろに行くことができないため、嚥下障害になります。そのため飲み込めない唾液はよだれとして口から出てしまいます。摂食も同じ原理で舌が喉の奥に食塊を持って行くことができないもののことです。

③ 構音障害・滑舌が悪い:舌小帯短縮症のため、常に舌が下顎前歯裏側にいるため発音ができなくなっているものです。舌は正常な場合は、上顎前歯裏側歯肉に舌先が付いています。そのため、カ行→タ・チ・チュ・チェ・ト、サ行→シャ・シィ・シュ・シェ・ショ、ラ行→ダ行になります。小児科は3歳から5歳までに構音障害がでたらその時に舌小帯切除すればいいと言いますが、どこで舌小帯を切っているのか知らないし、切れば構音障害が治ると思っている。しかし、現実は3歳まで舌小帯短縮症を放置したため舌癖がついているため容易には治りません。訓練が必要です。滑舌も同様です。保育園や幼稚園や小学校では“ことばの教室”があり、放課後発音訓練しますが、効果が全然ありません。そのため“いじめ”の原因にもなります。

④ 乳歯の反対咬合
歯並びは「今の子は固い物を食べなくなったから悪くなった。」と言う俗説がありますが、歯並びは実は舌の前に押す力と戻す唇の力で決まるのです。舌小帯が短いと舌はどんどん前に押すのですが、赤ちゃんの時におしゃぶりをしていないため口呼吸になっていると唇の力が無いため、乳歯の前歯が生えてくると下顎の前歯が上顎の前歯より前に出る「反対咬合」になります。治療方法は舌小帯切除後に『ムーシルド』で治療します。

⑤ アトピー(但し1歳ぐらいまで)
アトピーは口呼吸のために扁桃腺が腫れて免疫機能がおかしくなるために起こります。岐阜県の飛騨地方では、昔から赤ちゃんの時に舌小帯を切れば治るとされてきました。実際に1歳の赤ちゃんの舌小帯切除を行ってから3か月後治りました。

⑥ 食べるのが遅い
舌小帯が短いために食べ物を喉の奥に持って行くことができません。更に舌の根元に付いている喉頭蓋が気管を塞げず、半開きの状態のため誤飲する危険性があります。そして口呼吸のために唇を閉じれず、鼻で息をしていないので嚥下ができません。そのためくちゃくちゃ噛んで液状になるまで噛むため満腹中枢はお腹がすぐにいっぱいになったと錯覚します。それで少食です。歯科検診の時に痩せている子供さんの舌小帯は短い場合が多いです。給食も食べるのが遅いので昼休みが無くなります。

⑦ 食べるのが早い
舌小帯が短いと舌が動かないので大きくなっている子供さんがいます。その場合は喉頭蓋と言う蓋が舌の重みで簡単に蓋ができるために噛まないで丸呑みできます。満腹中枢が噛まないためいつまでも満腹にならないために肥満になります。

⑧ 睡眠時無呼吸症
仰向けに寝ると舌が気道に沈下して呼吸が止まるのが睡眠時無呼吸しょうです。これは舌小帯が短いために起こる現象です。それで舌小帯切除後に『スマイル・スリーパー』で舌を引っ張り、『タン・スプリント』で舌の本来の位置に戻します。口呼吸の場合が多く、歯並びがV字歯列になって高口蓋になっている場合は側方拡大の矯正が必要です。これが睡眠時無呼吸症の根本治療です。

⑨ 頭痛の原因
舌小帯が短いと常時下顎前歯を押しているので側頭筋付近に筋肉疲労で痛みが出てくる。

⑩ 舌ガンの原因
常時、舌が下顎を押し続けているために舌の側面に“圧痕”がついている。これが毎日の慢性刺激のため“ガン化”を起こす可能性がある。

★舌小帯短縮症の適応症

舌小帯短縮症の適応症は、“視診”だけで診断し、舌小帯が短い場合全てが適応症です。舌小帯が短いことが形態異常の病気なんです。ですから上記の障害の治療ではありません。
厚生労働省が認める保険診療での病名“舌小帯異常”
手術名は舌小帯形成術
手術コード J027 頬・口唇・舌小帯形成術 560点(5,600円)(歯科)
      K419 頬・口唇・舌小帯形成術 560点(5,600円)(医科)
舌小帯切除は保険診療で30年前からできます
元々小児科学会は、産婆さんが舌小帯を切っているのを快く思っていなかったし、医学的理由が無いとして舌小帯は切っていませんでした。
小児科学会の医師と舌癒着症の耳鼻咽喉科医の軋轢で舌小帯切除は小児科学会で禁止されました。(これが小児科で舌小帯を切らないで様子を見ましょうという理由です。)
(注意)
舌小帯切除を行っていない医師や歯科医師や健康や子育てのホームページで、舌先がハート型にならなければいいとか、程度が軽いとか、授乳障害が無い場合は手術の必要が無い記述されていますが俗説で、根拠がありません。3歳までに「ラ」が言えない構音障害だったらその時に切ればいいという小児科医もいますが、どこで誰が手術してくれるのか知らないのが現状です。逆に構音障害になる可能性のある舌小帯ならなぜ赤ちゃんの時に切らないのか説明になっていません。
本来、舌小帯短縮症は厚生労働省が認めている舌小帯が異常な病気で、保険診療で行われるものです。舌小帯切除手術をする必要があるのかないのか判断について明らかなコンセンスがないとか、賛否両論すること自体がおかしな話です。
『舌小帯は短いのは異常なので切る。』

★舌小帯切除の術式(舌小帯切断伸展術)

① 舌及び舌小帯、口腔底に局所麻酔をします。

舌小帯切断伸展術(小児・大人)

1. 表面麻酔
Ope1



2. 局所麻酔
Ope2



3. ハサミで切開
Ope3



4. 切開終了
Ope4



5. 縫合終了
Ope5

手術時間は5分程度です。
赤ちゃんは縫合ができない場合もありますが、基本3糸程度縫合します。


★舌小帯短縮症の現状

舌小帯切除は30年前から保険診療で認められていますが、小児科学会は産婆さんが赤ちゃんの舌小帯をハサミで切っていたことに医学的根拠が無いとして手術を行っていませんでした。(それでも舌小帯切除している小児科医もいました。)しかし、ひとりの耳鼻咽喉科が『舌小帯が短いのは問題でなく、舌と下顎が癒着しているために喉の奥の喉頭が上前方に移動しているために呼吸が苦しくなっている。』という理屈を唱え始めました。更に鼻の下の筋肉を全部切って、鼻の穴を大きくして空気を取り入れやすくするという無謀な手術も始めました。
2001年4月に小児科学会から出された「舌小帯短縮症に対する手術的治療に関する現状調査とその結果」により舌小帯切除は禁止され、全国の医療機関で「舌小帯切除」は行われなくなってしまった。
ノルウェーの乳幼児突然死症候群の国際学会で、舌癒着症の耳鼻咽喉科医が 「日本での乳幼児突然死症候群の発生頻度が低いのは、乳幼児突然死症候群のハイリスク群である先天性舌癒着・喉頭蓋・喉頭偏位症の乳児を我々が手術して治しているからである.」という主旨の発表を行い、小児科学会は慌てた。
急遽、舌小帯の実態調査でなく小児科学会員と小児耳鼻咽喉科医200名(161名)にアンケートを行って67例、19名の医師が1年間で舌小帯切除を行っていたようである。
1割を超える小児科医や耳鼻咽喉科医が舌小帯切除を行っていたのにこれを学会は稀としたのである。
この論文では舌癒着症と舌小帯短縮症を混同している。
この調査と文献から小児科学会は舌小帯切除を禁止したようです。
小児科学会は舌小帯短縮症と舌癒着症をしっかり区別し、実態調査やレントゲン検査で完全否定すればよかったのに、アンケートと言う信憑性のない調査しか行っていないため、赤ちゃんの授乳障害で悩んでいるお母さん方は舌小帯を切らない小児科より、舌癒着症のクリニックにかかってしまい、被害者が増えているのである。
舌癒着症は、「舌小帯は関係ない。おっぱいが飲める飲めないが問題でなく、呼吸に問題がある。」と唱えているグループである。
舌小帯が短いことを舌癒着症と医師、歯科医師、みなさんは全員混同しています。
全く別物です。
また、小児科に授乳障害でかかれば、舌小帯が明らかに短いのに『すぐに切る必要はない。3歳~5歳で構音障害がでたら切ればいい。』といういい加減な診療。
授乳障害は様々な原因があると言いながら、その原因を調べようともしない。
3歳~5歳で舌小帯を切る専門医さえ知らないのである。
だから舌癒着症も小児科学会もどっちもどっちである。

こんないい加減な2つの組織のおかげで本来、赤ちゃんの時に舌小帯切除していれば、みなさんは様々な病気にならずに済んでいたかもしれません。
そして最近は舌小帯をレーザーで安易に切っている歯科医師や小児科医も増えています。
レーザーで舌小帯を切ると瘢痕治癒して、舌小帯は余計に太く、固くなってしまうのである。
そんな中、医療法人社団 井出歯科医院は25年前より舌小帯切除を行っている日本で唯一の歯科医院です。

Age1


Age2

2006年から舌小帯の短い赤ちゃんを始めた。

大人で舌小帯が短いために滑舌が悪い治療も始めた。

しかし、舌小帯を切っただけでは滑舌はよくなりません。

スマイルスリーパー(3万円)、タン・スプリント(3万円)、構音障害プログラムCD(1万円)が別途かかり、これらでトレーニングをしていただきます。(滑舌割りばしは無料)



舌小帯短縮症

http://www.tongue-tie.jp/

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