舌小帯切除後の状態
舌小帯切除した後の痛みや食事や話し方はそれぞれ違います。
★赤ちゃんの場合は、舌小帯切除後にすぐ母乳やミルクを麻酔の効いている状態で飲める場合もあります。
その日の夕方に飲める赤ちゃんもいるし、少しずつしか飲めなくて翌日のお昼ぐらいにやっと飲める赤ちゃんもいます。
脱水症状が一番困るので、舌小帯切除前10分前に母乳やミルクを飲んでもらうこともあります。
もし何も飲めない時はかかりつけの小児科で点滴してもらうしかありませんが、今まで一度もありません。
抜糸は溶ける糸を使用していますのでしません。
★幼児は舌小帯切除後に舌に麻酔が効いて痺れているため、面白がって舌を噛む「咬傷」になり、その痛みで食事ができないことがあります。
咬傷は口内炎の薬を塗るしかありませんので、2日ぐらい痛みます。
元々、構音障害があるのでカ行・サ行は上手く言えません。
抜糸はできればしますが、舌小帯切除がトラウマになっている子もいますので無理強いはしません。
食事ですが、25年の経験からするといつも通りの食事がよさそうです。
時間はかかってもいいですから痛み止めを飲んでもらって、ゆっくり噛ませてください。
食事をゼリーやプリンやお粥でも好きなものを食べられるもので結構ですと私は言いますが、本当はいつもの食事がベストです。
変にそういう軟らかい物を取ると舌のリハビリになりません。
話すのも、「痛い、しゃべれる、食べれる。」を連発して話しかけると話さなくなり、食べなくなってしまいます。
子供は母親の顔色を見ていますので。
だから普通通りに接してください。
幼児子供でも舌小帯切除してすぐは舌はすごく動きます。
しかし、痛みと縫合してあるため舌をまた喉の奥の方に引っ込めてしまします。
対処法はスマイルスリーパーで舌を引っ張る以外にありません。
そこまでやらなくても徐々に伸びてきます。
★大人も切除した日は舌はすごく動きます。
そのためこれまで以上に舌が唇より前に出るため、ハイテンションになる方が多く、麻酔が切れるまで話をずっとしている方がいます。
しかし、翌日は痛みと縫合で動きが悪い感じがしますが、それが舌小帯を切る前の動きだったんです。
どうしても以前の動きになるため、最近は術後2~3日でスマイルスリーパーで舌を引っ張ってもらいます。
但し、舌が伸びれば噛みやすくなるため、タンスプリントを抜糸の後から装着していただきます。
スマイルスリーパーとタンスプリントのトレーニングで完治します。
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