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舌癒着症と舌小帯短縮症は別物

舌癒着症は名前からすれば炎症を起こしたり、舌を切った場合に結合組織が入り込んでくっつくものを言います。

オトガイ舌筋が下顎骨の前方に付いていることを舌癒着症では定義しています。

それなら術式は当然下顎骨に癒着している筋肉付着部位を切断するはずが、何故か舌の裏の真ん中を一文字に深さ2cmぐらい切り、開放創と言って縫合しません。

すると縫合していないためにそこに癒着が生じます。

更に、鼻の通りが悪いということで上唇小帯切除と説明しておきながら、口腔前庭拡張術と名前を変え上顎左右犬歯の齦頬移行部を約6cmレーザー切除します。

一緒に口輪筋、鼻中隔下制筋を切除するため顔の変形が生じます。

術者はパルスオキシメーターを使用し、術前99%(通常正常値)→術後99%(正常値)なのに鼻の通りが良くなったでしょうと患者さんに説明します。

このようにセット治療するのが舌癒着症です。

赤ちゃんの場合はアデノイドもレーザー切除するようです。

レーザーで切りっぱなしで外来で帰されるので、かなり悲惨です。

殆ど口腔内の外傷と一緒です。

でもなぜみなさんこんな悲惨な手術を受けるんでしょうか?

理由は小児科で舌小帯切除を禁止しているからです。

赤ちゃんの授乳障害で悩んでいるお母さん方が小児科に受診するんですが、「様子を診ましょう、自然に治る、治んなかったら5歳で切ってもらってください。」と言われ門前払い。

そこで助産師に相談したところ、「昔なら私がチョキンとハサミで切ってあげられたんだけど今はできないの。切っているところを紹介するわ。」で舌癒着症の門をたたくわけです。

藁をもつかむ思いで。

まさかそこは舌小帯ではなく筋肉を切るとは夢にも思わないから。

ましてや、鼻の下の筋肉も切って顔の変形が起こるのにも拘らず。

舌小帯切除は正真正銘の舌小帯だけ切ります。

受け皿を作らなかった小児科の責任は重大です。

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