舌小帯短縮症で検索されてメール相談後、舌小帯切除をしました。
保険診療で、舌小帯切除のみです。
赤ちゃんは喉頭がまだできていませんので、鼻で呼吸しながら母乳やミルクが飲めます。
ですからこの時期には喉頭偏位なんてあり得ません。
赤ちゃんでもハサミで切開後、癒着防止に溶ける糸で3糸程縫合します。(抜糸はしません)
開放創は瘡蓋になり、癒着してしまいます。
ですからレーザーで切ってはいけないんです。
舌小帯だけ切除しますのでリスクが非常に小さいです。
哺乳障害で受診したはずなのに呼吸の問題とすり替えて鼻の変形をさせる手術は殆ど必要ありません。
ピンポイントに舌小帯のみです。
これが昔、産婆さんが赤ちゃんを取り上げた時に舌小帯をハサミで切っていたのと同じものです。
世界中で行われている舌小帯切除は私と殆ど同じ手術です。
レーザーで切ることは殆どしません。
韓国映画「もし、あなたなら~6つの視点~」をご覧になってください。
歯科医院で、舌に麻酔して、舌に糸を通し、アシスタントが舌を持ち上げ、歯医者がメスで切り、その後縫合します。
韓国では舌小帯のみで呼吸が悪いとかそんなことは一切言いません。
患者さんのメールです。
こんばんは、井出先生。
遅くなりましたが、感想を書かせていただきます。
まず一言で言うと、とにかく手術してよかったです。
当日は、すごく泣くだろうと予想はしていたものの、実際に泣くのを見るとかわいそうでしたし、帰りの道中も帰ってからも、やはり泣きましたので、その姿は見ててつらかったですけど、その後よかったと思うことがいろいろ出てきました。
思いつくままに、いくつかその点をあげさせていただきます。
まずはストローでジュースを飲むのが上手になりました。
今までは、飲んでストローを口から放すとき、必ずたくさん口からこぼしていました。
なので、こぼれることを想定して、毎回ティッシュで受けながら飲ませていたのですが、全くこぼさなくなりました。
そして、離乳食の食べ方も上手になりました。
まだ歯がないのですが、しっかり口をもぐもぐさせるようになったように見受けられます。
ご飯の時に、よく喉をつまらせるようにむせることがあったのですが、それがかなり減りました。
食べやすくなったのか、ご飯を次から次と口へ運ばないと怒られるようになりました(笑)
あと、これは気のせいかな?
よく鼻をズルズルいわせてたのがなくなったような気がします。
そして以前は、よく舌を変にねじったようにしてましたが、それもしなくなったように思います。
今はまだ糸があるせいか、まだ舌をペロっと出してはいませんが、そのうち出すかな~と期待しています。
10ヵ月で手術しましたが、それでももっと早くにしてやりたかったなぁと思います。
せめて離乳食を始める前でも。。。
やはり離乳食の段階が進むにつれてどんどん舌を動かし始めるので、舌小帯の影響で少しは変な癖がついてしまったのかなとも思います。
ま、でも今にそんなことを言っても仕方ないので、
1歳までにはできてよかったなぁと、満足しています。
世間では、切らない方向の話ばかりのようで、実際私もそういう話ばっかり聞かされましたし、いろいろな意見や考えがあるかとは思いますが、もし、自分の身近に舌小帯の短い方がいて相談されたら、私は間違いなく切ることをお勧めします。
特に赤ちゃんには!
切って、それでも構音障害が出たら、「切ったけどあかんかったね~」と言えますが、切らなかったら、早く切らなかったからだ。。。と後悔し続けると思ったので、そういう点でも切ってよかったと思います。
長々とまとまりのない文で申し訳ありませんが、こんな感想文で少しでもお役に立てたらと思います。
ところで先生、なにか舌を動かしたり、出させる練習ってした方がいいのですか?
まだ11ヵ月の乳児ですので、できることに限界はあるとは思うのですが、
私が舌をペロッと出して見せたりしてます。
マネするかな~?と思って。
では、また今月末か来月初めにでも伺いますので、
予定が立ったら予約させていただきます。
どうぞよろしくお願いします。
どうです、どこかの医師会が禁止している手術後の感想と似ていませんか?
というか、舌小帯だけで本来はいいという証拠です。
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