部分入れ歯
部分入れ歯はこれ程面白いものはないです。
面白いというのは語弊ですが、結局最初の形に戻ります。
部分入れ歯はブリッジにできない部分に入れます。
人工の歯は3本~13本までを部分入れ歯、14本は総入れ歯になります。
部分入れ歯を保持即ち動かないようにするために残っている歯に求めます。
それにはワイヤーと鋳造(被せる歯と同じ方法)でクラスプ(鈎)を作ります。
ワイヤーは技工士が歯に沿わせて曲げますが所々歯とワイヤーに隙間が開きます。
鋳造はワックスで形を作ります。
鋳造鈎は歯にフィットしていますが、銀色が目立ちます。
両方とも前歯には不人気です。
1.それで考え出されたものは、列車の連結器みたいなもの。
アタッチメントと呼ばれるもので、鈎のかかる鈎歯を被せる歯にしてそこに連結器をつけ、部分入れ歯にクラスプをつけずに連結器をつけてジョイントさせます。
しかし連結部が折れてすぐに無くなりました。
2.Oリング
根っこに金属のポッチを付け、入れ歯にゴムリングを取り付けた義歯でしたが、ゴムリングが硫化して硬くなり、交換が大変なためダメになりました。
3.コーヌスクローネ
鈎を架ける歯を二重構造の内冠と外冠にして、まず内冠をセメントでつけて、外冠と入れ歯を一緒にして被せる歯ごと内冠の上に乗せて取り外しするものでした。
内冠のテーパー(傾斜角)が難しく、すぐ取れてしまったり、内冠が折れてしまってこれもダメになりました。
4.RPIクラスプ
レスト・隣接面板・Iバーでやりましたがこれもダメでした。
5.磁石を根っこに取り付ける。
残っている歯が1~4本あった場合に根っこの中に磁石を取り付け、入れ歯の方にも磁石を取り付ける義歯がでましたが、根っこが折れる事故が相次ぎこれもダメ。
6.ノンクラスプ(エステティック)
クラスプの代わりに弾力性のあるプラスチックで代用するんですが、長年使うとやはり変形してきて作り直さなければなりません。
結局、元のワイヤーかキャスト(鋳造)クラスプに戻ります。
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