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お任せ診療

昨日、患者さんと診療中に話していて「先生のする腰の手術っていくらぐらいするの?保険じゃあできないでしょ?」と聞かれたんですが、そういえば費用を聞いていませんでした。

先々月、血管拡張薬のオパルモンで中々腰の痛みが治らないので、「井出さん、手術やってみます?」と先生に言われ、「お願いします。」と即答しちゃいました。

全て先生にお任せてしていて手術の内容も金額も殆ど聞いていませんでした。

昔、歯医者に来る患者さんはむし歯や歯周病は自分が悪くしたと自覚されていましたので、「先生にお任せします。」と言ってロクに説明も聞かず歯医者さんに任せっきりでした。

それだけ昔は歯医者さんは“いい治療”をしてくれると“信頼”していました。

これと同じなのがレストランやお寿司屋さんの“お任せコース”です。

お店の人がしつこく勧めるわけでもないのに、メニューやお品書きの上に載っていれば「きっと美味しいに違いない!」と誰しも思います。

ところが、1990年代に歯科医師数が過剰になると当時の文部省が歯学部の定員を削減してしまい、大学の医局員がリストラされ開業してしまい、余計に歯科医院数が増大してしまいました。

歯科医院が増えれば患者さんは分散され、小泉総理の時に保険点数の削減もされ何処の歯科医院も減収になり、“ワーキング・プア”とまでマスコミに言われるようになりました。

そこで休日診療をして年中無休、夜10時まで夜間診療したり、仕舞いには24時間営業までやる歯医者も出たり、マジックを日曜日に見せたり、やきそばを焼いて振舞ったり、ぬいぐるみを着てチラシを配る歯医者まで出現しました。

そして、保険診療でやっていけなくなった歯科医が“セラミック”“インプラント”“ノンクラスプデンチャー”“ホワイトニング”“スーパーぺリオ”“3-mixMP法”とい自費診療を勧めるために“トリートメントコーディネーター”という資格を作り、カウンセリングルームで患者さんに勧誘するようになりました。

霊感商法やエステや宝石勧誘とレベルが一緒なのが問題かもしれません。

今の歯医者さんは患者さんの事を覚えていない事が悪いです。

自分の患者さんぐらい覚えていないと。

それで何とか元の「お任せ診療」に持っていきたいものですね。

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