私も何度こんなことをしたことか。
まずはアメリカンデンタルレーザーです。
25年前にニセ金パラ事件で異常に安い保険の金属、金・銀・パラジウム合金を販売した歯科材料店が保険組合に返金して経営が悪くなった時にアメリカのシリコンバレーで当時製作されていたアメリカンデンタルレーザーを日本に輸入しました。
1台1,300万円でリースのみの販売で、愛知県のIリースしか使えないものでした。
後にIリースの取締役が歯科材料店の社長になっています。
アメリカンデンタルレーザーは根っこの治療に使えて根っこの膿を焼ききるというものだったんですが、それから厚生省の認可は下りていないけれど知覚過敏の歯の表面に墨を塗ってレーザーを照射するとしみているところを蒸散するという振れこみでした。
当時の講師の昭和大学教授に買うに値するかと尋ねたら、「客寄せパンダみたいなものかな?レーザーで歯が削れるといえば患者は来ますよ。」という返事でした。
私は少し躊躇いましたが、静岡県で購入した人がいると聞いて、居ても経ってもいられなくてすぐ購入しちゃいました。
買った後で私がアメリカンデンタルレーザーを持っていることを誰も知らないんです。
買ったら患者さんが来るわけではないんです。
知覚過敏の患者さんがたくさん来てからアメリカンデンタルレーザーを購入すべきでした。
今では新三種の神器と言われる「マイクロスコープ」「CADCAM」「CT」も同じです。
マイクロスコープはただよく見えるだけで脳外科のような手術をやるようにできていません。
CADCAMも白い塊が削りだされてくるだけです。
その後の研磨は歯科技工士が人手間加えなければなりません。
CTもインプラントの患者さんがたくさんいるならば購入すべきで、月に2人ぐらいでは購入すべきではありません。
やはり患者さんがいっぱい来てから動かないと・・・
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