歯医者
私の大学時代は補綴科、保存科、小児歯科には大学病院にウェイティング患者さんが100人はいました。
歯学生が歯医者のインストラクターの元に治療することを同意して待っていてくれた患者さんたちでした。
そこで、全部の治療をやってきました。
これはインターンと一緒でライセンスはありません。
卒業して、神奈川の歯科医院に勤務したときは給料30万円の歯医者でした。
治療台は5台で歯医者は4人で、そのうち1人は院長、先輩、同級生と私。
手間取っていると他の先生に迷惑がかかります。
助手の女の子は新卒の歯医者には1人もつきません。
でもお金をもらっている以上歯医者のプロです。
そこで私は早く歯を削る方法、抜く方法、型を1人でもとれる方法と自分で時間を短縮する方法を考え、患者さんに実行していきました。
ある日取れた歯をつけたところ、受付で、「自分の歯が取れたのをつけてもらって何でお金を取るんだあ!」と叫んでいる方がいて、それを私が、「修繕した洋服だって手間賃をいただきますようね。セメント代が必要になります。」と言って納得してもらったら、次からうるさい患者さんは全て私の担当になっていました。
日曜日には東京にでて面白そうな講習会に行っていました。
院長先生に命令されるわけでなく、自分のためになることと思って、せっせと通っていました。
就職して1ヶ月後に同級生は自宅待機になってしまいました。
理由は治療台を3台いつも塞いでいたためでした。
それでも次は自分がクビになるんじゃあないかと毎日が不安でした。
そしてその年の暮になって、院長先生に呼ばれ、「井出先生、院長代理になってくれる?以外に井出先生は月に結構稼いでもらったのでお願いしたい。」ということでした。
二つ返事で断りました。
富士に帰りたかったからです。
今ある自分はこの歯科医院でたった8ヶ月間で歯科治療費がトップになったおかげです。
そのためにいろんなセミナーに実費で行き、病院内で何度も練習して、友達の務めている歯科医院にお邪魔させてもらって情報を得て、稼ぎが悪いとクビになるという危機感がありました。。
自宅待機になった同級生は何も努力していませんでした。
院長室に呼ばれるまで一度も院長先生に褒められたことはありませんでした。
プロだから当たり前。
そういえば、大阪の歯科医院では受付がリッツ・カールトンホテルに自腹で泊って、1日中ホテルのレセプションを観察していた話は有名ですね。
お給料をもらって働いている方は全てその道のプロです。
星野ジャパンもいくら一生懸命オリンピックで戦って来ても4位ではビリと一緒でほめる人は誰もいません。
プロなら勝って当たり前。
けが人が多かったけれど誰一人いっぱいいっぱいという人はいません。
努力を認めてくれという選手もいません。
何が足りなかったんでしょうね。
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